2015年6月23日火曜日

木と革の椅子を制作 椅子職人と革職人(仮)3+革鞄





『椅子を作ろう』と決めた数日後
早速やってきた、それはそれは大きな箱










ミシンほどもある幾重にもなって梱包されたダンボールに
一瞬怯みましたが、そこには椅子と革が入っておりました









厚ければ厚いほど革は重く、それが数枚重なって
包まっている事自体が重たいのですが
それ+椅子の木枠の大きさが相まって こんなたいそうな
荷物になって 無事届きました

普通の宅急便で送れるんですね










破いたり切ったりと壊しながら開ける事と比べると、
壊れてしまわないよう 動かないように 固定してと
考えながら梱包していくので なかなか時間がかかると
思います









固くてしっかりとした 桜の木のウッドフレーム




革製品よりも大きい椅子を作業台に置いて 
細かい部分まで見入ってしまいます

我が工房の作業台は、革の制作がし易く
ちょうどよく収まります
少し大きいかな と感じるほどです


以前、
木の椅子職人の工房にお邪魔したとき
作業台のサイズがとても大きくて 使う道具も
機械も 革のそれとは比べられないほどだったのを
思い出して、作業場は ”作る” 物のサイズによって
大きさが決まるのだなと感じました










----

実は 送って貰った革以外に、椅子用に仕入れた
しっかりとしたいいヌメ革が残っているので
それを使って 新色のトートバッグを作りました

使う上で伸びてはいけない、鞄の持ち手に使います




金具を使わない革の船型トートバッグ

全体がみやすく取り出し易いトートバッグです










今まで扱っていたネイビー革は 着物に合わせやすい
のでしょうか

着物で持たれるという方が何人かいらっしゃいました


色味もサイズ感もですが 金具を使っていない所も
合わせ易くて良いのだと思います










2015年6月21日日曜日

イタリアンレザー:リバース革の長財布が仕上がりました










表と裏の 全く違う革


『何処をとっても均一で綺麗』
そんな革ではありませんが、吟面だけでなく 
床面もしっかりと加工が施されており その床面を
使ったお財布です










『革です』と言ってイメージ出来るものとは
少し違う、何とも言えない雰囲気を醸し出している
リバースレザー

”さずがはイタリア人” と感嘆してしまいます


キズやムラが多く それでいてオイルをたっぷりと含んだ、
上質で一癖も二癖もある面白い革です










そういう革です




















本来でいうと キャメル色の部分が 吟面です










使っていくと かぶせも馴染んでパタンと落ち着きます

そういうこともあって
留めのホックを付ける事に もったいなさを感じてしまい、
結局つけませんでしたが、もちろんホックをお付けする事も
できます

















通常通り、吟面を表にしてお作りもできます










お財布は 使う人、使い方によって本当に好みが様々です



CHOCKの革は どちらかというと厚めですが、
このお財布に限らず ご希望がありましたらご相談ください














2015年6月18日木曜日

革のハンドメイド ネイビーのかぶせ長財布 作っております




友が あとわずかで江戸に引っ越していきます


そんな忙しい中にも関わらず、お財布のオーダーをくれました


少し前にギター&ドラムマンの彼が ネイビー革の
コの字ファスナーの長財布を依頼してくれたのですが、
今回は彼に使った革と同じ革で 形を違えて作ります

このおふたり いつも仲良しで やり取りがまでもが微笑ましくて
こちらまで仲良しが伝染してきます

お財布も形違いでお揃いになります






さて 今回は 定番の形、ホックで開閉する
総かぶせの長財布です

まず革のストックを引っ張りだしてきては
作業台いっぱいに広げ、裁断してパーツを揃えます











本体が大きくて実際のところ取り分はあまりよくないです



盤面の大きい物を裁断するとき、いつも始まる思考が
『A4サイズのブックカバーやA4のノートパッドホルダーを
作ることになったらどうしよう』という勝手な心配です

一枚の革から これだけの大きさを 傷のない場所で取る、、



‘’革の取り分シブい代‘’として通常より高くいただけば
良いだけなのですがね、一枚の革のなかでも 傷が邪魔して
見開きA4サイズ一枚分も取れない場合は 心が挫けますね

きっと、心が挫けるし 取り分が悪すぎるから、
表面加工を最低限に仕上げた革で 盤面の大きい物を 
なかなか見ないのはこういう事なのでは!
と 思っております


布や合皮なら心配はいりません










さて、
漉きをして染料を入れて磨いて両面貼っての
この一行で 4工程もの作業が詰まっていますが、
だいたいここまで一気に進めてしまうので
写真を取るのも忘れてしまっております










仕上がってからでは取り付けられないホックを仕込んでおきます










今回は 革の裏を手染めしております

既製品ではできない、すべてが均等でないその感じが
個人的にとても好きです










ホック留め かぶせの長財布


このネイビーのほかに キャメルもあります









革色が上品な気がします










2015年6月11日木曜日

木と革の椅子を制作 椅子職人と革職人(仮) 2













まだ充分とは言い切れないけれど、ひとまず手応えを
感じはじめたので 仕上げの革を使って 木との馴染みを
みるべく 制作を続けます










程よく厚いヌメ革



ただ厚ければいい ってもんじゃあないです

座ったとき、身体が沈みすぎず
しっかりと包んでくれる厚さ

服の上からでも 革が身体を支え、包んでくれるのが
感じられます

















ベルトを通すスリット










木に添っていてほしい箇所を 漉き機で程よく薄くする











座ったときに 
背中の一番出っ張っている骨を そっと支えてほしくて 
試しにベルトを通してみる










よりいい方法は

ここを身体に近づけるには

お尻が落ちすぎないためには

この場所を保つ為には










ベルトの位置

縫う角度や深さ
















手を入れながら
調整をしながら

時間が経つのが惜しくて
でもそんな事を感じれる暇もないほどに没頭














木はかたく
数ミリ単位の作業
使う道具や機械は 危険度が高い物が多く
注意を要する。

革はしなやか
伸びれるし寄せれる
ラフに、いってしまえば わりと大雑把に扱える。

我々の気質が なんだか木や革とまるで同じようだと、
3日間の衣食住を共にした合宿で そんなように思いました



気質は違っていても、行くべき方向が似通っていると
こうも心地がよく作業ができるのだなと、










2015年6月10日水曜日

革のハンドメイド あるようで無い、革のS字フックできました














これ↑が


こう↓なります










S字フックの大きさも革の色も現品のみです





お値段は¥250〜¥350くらいです

気になった方は『革のS字が、』とメッセージください

写真のがなくなってしまったら すぐ作ります









2015年6月8日月曜日

木と革の椅子を制作 椅子職人と革職人(仮)1





『木と革で椅子を作りたい』



友の紹介で知り合った 木の椅子職人に相談されました

心のどこかで ぼんやりと”椅子を作ってみたい” と思って
いたので、貰ったその言葉にびっくりするのと嬉しいのとで
ごちゃまぜでした




鉄は熱いうちに です

すぐに3日間の合宿を組んでお誘いしてみると
木の椅子職人に 是非!と 熱い言葉をもらい
一緒に作ってみる事となりました

その週末 我が工房に彼がやってきました






椅子の枠 ウッドフレームに取り付けてあった布を
型紙におこし















試作中の試作なので 製品にする革を使うのは
とてももったいないので、本来 捨ててしまう革の裏側の
”床革”を使いました










このままでは椅子として使えませんが、裁断しただけの
床革を ただ置いてみただけでも とてもすてきでした










ウッドフレームと革を固定する為のベルトを縫い
















縫い付けては
ベルトを取り付ける位置や幅、
















背もたれの角度と座面から腰にかけての
身体と革のフィット感、

















一番に座り心地を求めて、試しては座ったり立ったりを
何度もなんども繰り返し


そして ただそこに置いた時の見た目と 美しさに
悩み明け暮れました










今、合宿を終えた木の椅子職人の彼が
大工のお手伝いをしにフランスへ発ちました

『せっかく行くのなら フランスでの反応も見たい』
と 今回作った 木と革の椅子も持参して


この椅子を目の当たりにしたフランスの方々はどんな反応だったのか、
思いもよらない発想や向こうの技術を知ることができたら
お金に変えられない それはとても貴重な体験です







木の椅子に革を施してゆくの様子をインスタグラムで
紹介していたのですが、木の椅子職人の彼が帰ってくるまで
時間があるので ブログにも少しずつアップしてみます









つづく